スズキは本当にインドで売れているのか?

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マツダスバルに引き続きスズキです。
修ちゃんがいなくなった後でも果たしてうまくやっていけるのか?
最近のコンパクトカーラッシュは意図的か?
スズキの長期的な戦略は?
見てみましょう。


ここでも利用するのはアニュアルレポートです。
スズキは3月決算なので、去年の3月時のIRを見てみましょう。こちらです。
これだとちょっと古いかもしれないので
2015年4月~9月分の中間報告書も必要であれば見てみましょう。こちらです。
更に短期的な(2015年9月~12月分)の決算短信も見てみましょう。
こちらです。
そして最後に、2015年4月~2016年3月における連結決算の決算予想も見てみましょう。
こちらです。
一応全部張りましたが読んでいて必要だと思う箇所は抜粋するので
個人的に読みたい方はどうぞ!!
それでは見てみましょう。
まずは去年のアニュアルレポートを抜粋しつつ見てみましょう。

特にインドでは新政権による改革や原油安から景気
は着実に回復しています。一方、国内においては消費税
率引上げの影響もあり景気の先行きは不透明な状況にあ
ります。
このような状況下、当期の連結売上高は3兆155億円と
前期に比べ772億円(2.6%)増加し、リーマンショック
後に落ち込んでいた売上高を3兆円まで回復することが
できました。国内売上高は四輪車の減少により1兆946
億円と前期に比べ381億円(3.4%)減少しましたが、
海外売上高が、インドでの四輪車の売上増加等により1
兆9,209億円と前期に比べ1,153億円(6.4%)増加し
ました。

もはや、この時点である程度結論がでかかっているのですが
先進国で物価もそこそこ高い日本と同等なぐらいインドで稼いでおります。
……インドは所得が日本に比べ遥かに少ないはずです。
これだけ稼いでいるということは、相当の台数を捌いているのでしょう。

当社グループの業績は、新興国を中心とした海外生産工
場への依存度が高く、為替変動にも左右されやすい構造
にあります。さらに、当社グループは、今後、こうした海
外拠点での積極的な設備投資を計画しております。これ
からも当社グループが、安定的に成長していくためには、
当社の体力をより強化し、不測の事態に備えることが重要
であります。

「地産地消」の考えに基づき、引き続き海外生産の強化に
努めてまいります。特にアジアでは自動車需要が増加して
おり、内作化率の向上、グローバル購買の拡充、現地で
の生産能力の強化に努めてまいります。あわせて、FTA
等地域間経済連携の進展や為替動向に基づき、日本にお
けるものづくりと海外との分担の最適化に取り組んでまい
ります。

つまり円安がどれだけ進行しようが日本で工場を新設することは無さそうですね。
スバルのように日本で作ってアメリカで売るような商売とは全然違うようです。
出来る限り現地化し、その地域で地産地消を目指すということですね。
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有言実行です。
スズキは国内:国外比で1:2ぐらいの割合で生産を行っているようです。
2011~2014はあまり生産台数が変わらないのに対し
2015年はぐっと20万台程生産能力が増加しております。
国内で微増、海外で12万台強の増加なので
海外に工場を新設したのでしょうか。
……二輪車はイマイチよくわからないので詳しく触れませんが
目に見えてシェアがしぼんでおります。
天狗じゃ!!天狗のしわざじゃ!!!
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わーお。
国内すげえと思いきやアジアもっとすげえ。
販売台数のグラフではなく、売上高のグラフなので
日本で軽自動車でTOP2をキープするよか、アジア地域のほうが稼げる状態です。
アジアなので、インドがどれぐらいなのかは不明ですが。
思った以上に欧州の売上比率が高いです。
小型車に特化していますし、欧州との親和性も高いのでしょうね。
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スズキのテクノロジー一覧です。
一番上のブースタージェットは1.0リッターターボという
日本にぴったりの税制に合わせたエンジン。
バレーノ以外にはまだ搭載されていないエンジンですね。
なんでイグニスに載せないのか……。
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このバレーノ、2月中に日本でもデビューするとの噂です。
ヨーロッパでは凡そ220万ぐらいのようですが……売れるのでしょうか。
あくまでもスペック上ですが、フィットと競合になりそうなモノですが……。価格が高すぎ。笑
プラットフォームはAセグメント、Bセグメント、軽自動車の3つに特化しています。
これ以上大きい車は作らないのでしょうね。正しいと思います。
このBセグメントプラットフォームはバレーノから搭載しているようです。
スズキはこれからBセグメントの車種を増やすのでしょうね。
……エスクードのプラットフォームってなんなんだろ。笑
続いて前回の決算短信を見てみましょう。
売上高とは、製造した製品を顧客に売った合計金額です。
営業利益は、本業(スズキの場合、車、バイク、特機を製造、販売すること)で生まれた利益です。
営業利益は、売上高から製造するのに使ったお金(人件費、材料費等)を引いて算出されます。
営業利益率とは、営業利益から売上高を割った数字です。
この数字が高い程効率よく利益を出している指標になります。

(二輪車)
二輪車事業の売上高は欧州やインドで増加しましたが、インドネシアでの減少等により1,729
億円と前年同期に比べ70億円(3.9%)減少しました。営業利益は品質関連費用もあり前年同期
の営業損失50億円から営業損失101億円となりました。

バイク赤字やんけ

(欧州)
売上高は新型コンパクトSUV「ビターラ」の販売貢献や日本を経由する三国間取引の拡大
等により4,063億円と前年同期に比べ1,029億円(33.9%)増加しました。営業利益は63億円と
前年同期に比べ87億円増加し黒字化しました。

ビターラ(日本名エスクード)やるじゃん!
営業利益が63億円で前年同期に比べ87億円増加ということは
去年の欧州市場は赤字だったんですね……。

(日本)
売上高は日本を経由する三国間取引の拡大等により1兆3,264億円と前年同期に比べ678億円
(5.4%)増加しました。営業利益は研究開発費、減価償却費の増加等により598億円と前年同
期に比べ347億円(36.8%)減少しました。

(アジア)
売上高はインドネシアで減少したものの、インド、パキスタンでの四輪車の売上増加等によ
り1兆1,310億円と前年同期に比べ1,987億円(21.3%)増加しました。営業利益はインド、パキ
スタンでの増益等により823億円と前年同期に比べ399億円(94.3%)増加しました。

日本とアジアの収益額がほとんど同じです。
(減価償却費や研究開発費が本社である日本で嵩みやすいとは考えられますが)
日本の営業利益率は4.5%アジアでの営業利益率は7.2%と、販売台数だけでなく収益性もアジアのほうが高くなっております。
インドはむっちゃコスパを重視する国と聞いていたので
値引き圧力がすごいであろう中でこれだけの営業利益率は
メチャクチャすごい数字ではないのでしょうか。
スズキ全体の営業利益率は6.2%なので、前年(6.3%)と比べると若干落ちています。
仮想敵がどこになるか分かりませんが
同じ小型車がメインであるフィアットの営業利益率が3.7%なので
稼ぐ効率はフィアットよりも高いようですね。
(フィアットはグループに高級車ブランドや新聞社等もあるので
セグメント別にみなければ正確な数字は出てきませんが)
フィアット・クライスラー、通年営業利益予想上回る
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全体としてのセグメント別売上、営業利益はこんな感じ。
特機は何気に営業利益率が20%台です。笑
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所在地別のセグメント別売上高と営業利益です。
去年は日本の営業利益率が7.5%
しっかりと稼げていますね。
一方、アジアは営業利益率が4.5%。
あれ?
……安定していませんね。笑
欧州の営業利益率は1.5%。
台数はマツダレベルに捌いていますが正直営業利益率は非常に低いです。
高付加価値の商品を売るか、1つあたりの製造原価を下げる必要がありますね。
それでもイグニスなら……!イグニスならきっとなんとかしてくれる……!!
結論として、
スズキは売上において、アジアでの割合が高いが日本も同等程度、欧州では1/3程度売っている。
営業利益ではアジアと日本が同程度あるが、欧州での営業利益率は低い。
地産地消を心がけていることから、比較的為替の影響は低いと考えられる。

このような結論となります。
ただし、忘れてはならないのはインドという国そのものポテンシャルです。
猛烈な人口、猛烈な経済成長、猛烈な若者の数と伸びる要素しかありません。
現在はほぼ同数の売上台数ですがほんの数年で日本の販売台数をあっという間凌駕し、
気づいたらスバルのようなセグメントになるかもしれませんね。笑

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